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代表委員での話① [恋愛事情]

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高校2年生の時の話

俺は友達とかまったくいなくて、
クラスでも浮いていて

休み時間はぽつんと読書してるか、
寝てるかどっちかだったんだ。

まぁ、くだらない奴らとつるむものは好きじゃないとか
そういうオーラを出しつつ

本当は仲良く談笑している皆がうらやましくしょうがなかった。


俺の顔は別に不細工でもなく、
体型もヒョロッとしているわけでもデブでもない。

見た目普通どころか、黙っていれば、
「俺って実はかっこいい部類じゃないのか?」

と、ナルシストな性格もあった。

だからますます、孤高な俺ってかっこいい、
というアホな思いが強かった。

俺はクラスの代表委員を欠席裁判で
押し付けられてたんだけど

その日はいつものように
「あぁ面倒くさい・・・」と思いながら

放課後の代表委員の集まりに出席しようとしていた。

同じく陽子も代表委員をしていて、

陽子がクラスの隅っこの方で、
他の女友達としゃべってたんで、

努めてクールに
「そろそろ代表委員会始まるけど」
って声をかけたんだ。


そしたら陽子はこっちの顔も見向きもせずに
「あぁ、わかったわかった」
とか手で「あっち行け」というようなジェスチャーしやがった。

ムカついたけど、そのまま教室を後にした。

後ろから他の友達とクスクス笑いながら

「いいのー?」

「平気平気」

といったような会話が聞こえた。

俺にとっては、
自分が笑われているんじゃないかっていう
不安もものすごくあった。


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で、代表委員会に出て、
ボーっと会議に参加していて

居眠りしているうちにいつのまにか終わっていた。

だから俺は帰ろうとして、
すでにみんな退出している化学室を出た。

すると、陽子が教室にやってきて

「もう終わっちゃった?wwww」

ってヘラヘラしながら俺のところに来た。

「おせーよ、もう帰る」
って言い放って、陽子の横を通り過ぎようとしたら、

陽子が俺の腕をがちってつかんで

「ちょっ、、、ちょっとまってwww」
とニタニタしながら話しかけてきた。

陽子は、クラスでもとても可愛い方ではあるんだが、
ちょっとヤンキーさがある所がまた怖い。
まったく俺とは住む世界が違う奴と思ってたくらいだ。

とはいえ、化学室に二人っきり。

その上まともに目を見て話をし、
腕とか触られているので、

正直ものすごくどきどきした。

もちろん顔には出さないようにしてたつもりだけど、
鼻が膨らんでいないか不安だった。


普段興味がないくせに、

「今日の委員会はどうだった?」
とか聞いてきて

「寝てたからわかんない。」
と答えて、腕を振りほどいて帰ろうとした。

本音を言うと、逃げようとした。
どきどきと混乱で。

そしたら、また腕を掴まれて、

「まぁまぁ。ねぇ、部活何やってたっけ?」

「中間テストもう来月だよね、勉強した?」

など話かけてきた。

うざいなぁという顔をしながら、

「帰宅部」

「してない」

と短く返答した。

もちろん心の中ではどきどきしながら・・・。


陽子は俺に会話を振りつつ、
きょろきょろと窓の辺りを見渡してた。

最初はそれは気にならなかったけど、
後で理由がわかった。


ただその時は緊張が極限に達したから、

「もういい?俺帰る」
って言って、教室を出ようとしたら

いきなり後ろから抱きつかれて、

「付き合ってください。」

と陽子が言ってきた。


予想だにしてなかったことだったから、
頭の中が真っ白になってしまったが、

どうしてもクールに取り繕わなきゃと思いが残っていて

「え、なんで・・・?」

と陽子に聞いてみた。

すると陽子は、

「ずっと好きでした!!」
と言うわけ。

心の中では、
「やったー彼女ができたー!!」

という喜びと

「なんか企んでる?」

という疑惑とで混乱が止まらなくなり、

「え・・・ごめん」

と断ってしまった。

陽子はそれでも、
「もう彼女はいるの?」
と聞いてきたから、

「いやいないけど」
と答えたら、

「私じゃだめ?」
と食い下がってきた。

俺はクールを装い
「だめというか、付き合っても意味ないし」
と答えると

陽子は涙目になりながら
「友達でいいから!!」
と必死に言ってきた。

ただそれでも今更OKとは言えず、
「面倒だから」
と否定的な言葉しか言えなかった。

心の中では泣いていた。


すると陽子が下を向いて、

チッ

と舌打ちをした。

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